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三保の松原・羽衣の松へお越しの際の駐車場、便利な抜け道、見どころなど

2013年6月22日、富士山が世界文化遺産として登録され、三保の松原も構成資産として登録されました。

 三保の松原はその名の通り松林で有名ですが、海岸沿いの地域では海からの風や海に向かう風が強く吹くため、そのままではとても暮らしにくく、海岸沿いに塩風に強い松を植えて防風林として風をしのいでいます。これは三保の松原に限らず日本各地でごく普通に見られる光景です。

 ではなぜ三保の松原がこんなにも有名になったのかといえば、やはり近くに富士山があって景観が美しかったからだと思います。その美しさは奈良時代にまでさかのぼり、羽衣伝説が生まれたり和歌に歌われたりしたためか、平安時代にはかなり有名な場所になっていたようです。この美しい海岸線に加えて背後に富士山を臨むことができましたから、江戸時代には北斎や広重に代表される浮世絵のテーマにもなり、三保の松原と富士山を扱った作品が何枚も残っています。この浮世絵が万国博覧会を通してヨーロッパに紹介されると、その表現方法が多くの画家たちに衝撃を与え、西洋絵画に及ぼした影響はとても大きいとされています。

 大正時代になると新日本三景にも指定され、美しい海岸として天の橋立とともに三保の松原が最初の国指定名勝に選定されています。今でも羽衣伝説は昔話や能の演目として残り、三保の松原には天女が舞い降りて羽衣を掛けたという羽衣の松がありますし、その羽衣の一部が残る御穂(みほ)神社も存在しています。

 一方で、芸術や伝統などの分野だけでなく、身近なところでお風呂屋さんの壁の絵などにも使われるほど、富士山と松の組み合せは私たちになじみがある光景なのだと感じることができます。それらが総合的な評価を受け、今回の文化遺産登録に含まれることになったのだと思いますし、とても名誉なことだと思います。

予想される駐車場不足と道路の混雑

 これに伴い、三保の松原や羽衣の松を一度見てみようと訪れる方が多くなると考えられますが、羽衣の松付近は特に駐車場が少ないため、夏休みなどの連休中や土日祝日には駐車場に入り切れないクルマが多くなり、羽衣の松へ向かう道路の混雑が予想されます。また、羽衣の松は当館(水族館)へ向かうルートの途中(約2.5km)にあたるため、当館を目的に訪れる方もこの混雑に巻き込まれる場合があります。

[駒越から羽衣の松で水族館:トータル6.3km]
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ネックは駐車場

 三保の松原を観光する場合のポイントは駐車場です。まず、道路の混雑は目的地へ向かうクルマが多くなる事によって発生します。更に、目的地へ到着しても駐車場が空いていないと、空きを待つクルマの数が多くなってきます。三保の松原には、御穂神社から羽衣の松に向う「神の道」という名のまっすぐな小径があり、いわゆる参道として遊歩道になっています。もちろんその両脇にはクルマも通れる道路がありますが、この道路がとても狭く、駐車場に空きがないともう身動きが取れなくなってしまいます。

 せっかく三保までお越しいただくのですから、羽衣の松もご覧いただきたいですし、三保の松原からの富士山もぜひお楽しみいだだきたいと思います。そこで、駐車場の確保も含め、ちょっと楽しさを欲張ったスマートな見学方法を提案させていただきます。

三保の松原での駐車場確保

 実は当館からですと、羽衣の松まではハイキングがてら見物に行ける距離なので、混雑が予想される羽衣の松あたりで駐車場の空きを待つのをやめ、先に水族館へ出掛けて付近の駐車場に入れてしまう方法があります。

 通常は国道150号線から県道199号線に入って2kmほど進んだ交番の先にあるT字路(地図上で示された地点)の信号を右折して羽衣の松へ向いますが、199号線に入っていつまでもノロノロ運転が続くようなら、ここで曲がらずに水族館へ直行してしまいましょう。

 当館付近の駐車場は収容台数に余裕がありますので、よほどの混雑でない限りスムーズに駐車できると思います。

水族館への抜け道

 でも、連休などで道路が混んでいると、交番先のT字路まででもかなり時間が掛かると思いますので、カーナビを活用して当館までの抜け道を探し、スイスイと渋滞を抜けて下さい。こんな時に当館職員がよく使う抜け道(おススメ迂回路)もご紹介しておきます。

 東海大学海洋学部へ向かう、角にガソリンスタンドがある信号を左折して道なりに進むと、地図でご紹介している抜け道に乗ることができます。この道路はちょっとせまいので、地図ではその先のドラッグストアを越えた信号(T字路)を左折するルートをご紹介しています。

[水族館への抜け道]
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 抜け道を使ってスムーズに駐車場に着いたら、まずはクルマから降りてリラックスしましょう。大きく伸びをして腰や背中をストレッチしたり、水族館まで歩きながら首や肩も回して筋肉をほぐして下さい。

 水族館に入ったら、お子様たちはクマノミなどのかわいい魚たちで楽しみましょう。運転されて来た方はユラユラと水槽を漂うクラゲを眺めたり、ベンチに座って大きな水槽の中をゆったりと泳ぐ大きなサメやエイを見て身体を休めながら、運転の疲れも癒して下さい。もちろん、お子様と一緒に楽しんでいただくのは全く問題ありませんし、実はこれが疲れを吹き飛ばす一番の妙薬なのかも知れません。

三保の松原を散策

 水族館で一息付いたら、クルマを駐車場に置いたまま羽衣の松までのんびり歩いてみましょう。

 三保の松原近くまで歩くと灯台(B地点の近く)が見えてきますし、もう少し進むと、かつて船の速度を計測するために利用されたマイルポストなどもあり、造船所のある三保や、古くから港として有名な清水と船との関わりが伝わってきます。水族館から羽衣の松までは約4km、ちょっとしたハイキングに最適です。

[当館から海岸沿いに羽衣の松まで徒歩:3.7km]
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三保の灯台

昼間の三保灯台

 コースの途中には、地元で「三保の灯台」とか「三保灯台」と呼ばれている白くてかわいい灯台があります。実はこの灯台、1912年(明治45年)に建てられた由緒ある灯台で、しかも、日本初の鉄筋コンクリート製の灯台です。


灯台のフレネルレンズ
夜の三保灯台

 設置されてから既に100年が経過していますが今でもバリバリの現役で、夜になると暗くなった海を照らしながら、付近を航行する船たちの安全を見守っています。しかもこの灯台は、歴史的価値や文化財的価値が認められて保存灯台に指定されているため、昔の外形を保ったまま保存され、今でも当時の姿そのままに見ることができます。


 ちなみに灯台のてっぺんにある風見鶏も、三保の松原の羽衣伝説にちなんだ天女の舞う姿になっています。こんなところにも気を遣ったおシャレな灯台ですので、こちらもぜひ写真に撮ってみて下さい。

 なお、灯台を管理している海上保安庁によると「三保の灯台」や「三保灯台」は愛称で、「清水灯台」が正式な名称だそうです。地元でも意外に知らない人が多かったりします。

鎌ヶ崎

 ところで、このページでは博物館からのハイキングコース用としてGoogleの地図をお借りしていますが、この地図では羽衣の松までの順路が一度中学校の方へ曲がるコースになっています。しかし実際にはここで曲がる必要はなく、砂浜に降りて海岸沿いに歩いたり、そのまま堤防沿いの道を直進して松林の中にある鎌ヶ崎遊歩道を歩いて行くこともできます。

 この鎌ヶ崎とは、かつて富士山の美を追求した和田英作画伯がキャンバスを広げた場所で、まだ堤防も消波ブロックもなかった頃の話だそうですが、ここから松ごしに見る砂浜や富士山はそれこそ絶景だったそうです。三保の松原が日本初の国指定名勝に選定された記念の石塔も残っています。

 こんなに素晴らしい場所を見逃す手はありませんし、途中にはベンチもありますので疲れたら休憩することもできます。迷わず遊歩道を選んでのんびりと三保の松原をお楽しみ下さい。

羽衣の松へ着いたら

 羽衣の松まで歩いたら、目の前に広がる海を眺めてみましょう。これが世界でも類を見ないほどの急深な湾、駿河湾です。

[駿河湾の海底]
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 上の地図を見ると、駿河湾の中央に色が濃くなった深い場所(海溝)があることがわかります。駿河湾の湾口最深部(A地点)で約2500mの水深がありますが、A地点から三保の松原(B地点)までの距離はわずか50km程度ですし、ここまで入りこんだ位置でも海溝部分での水深は1000m以上あります。A地点から湾の一番奥までの距離も70kmほどですし、一番近い御前崎や石廊崎からは25kmほどしかありません。陸地からこんなに近い距離で水深2000mを越えるような場所を持つ湾は、世界中どこを探しても駿河湾しかありません。

 私たちの水族館にある深海生物のコーナーでご覧いただける奇妙な生き物たちは、全てこの駿河湾で採集された生き物で、今もこの深い海のどこかで動めいています。そんなどこか不思議な気分を三保の松原で実際に海を見ながら味わっていただけると、水族館で展示をしている私たちもとてもうれしく思います。

参道を通って御穂神社

 羽衣の松を見物していると気付きますが、松林の中に遊歩道があって、多くの人が歩いて羽衣の松に向っていると思います。この遊歩道は駐車場へと続いていて、しばらく進むと最初に到着する予定だった駐車場に出ます。ここから更に松並木の中にある「神の道」をしばらく歩けば御穂神社に到着です。

 羽衣の松の近くや駐車場には売店もありますから、渇いた喉を「ご当地サイダー」で潤したり、B級グルメでおなじみの「静岡おでん」で小腹を満たしたりしながら、ちょっと休憩しておきましょう。

帰り道は富士山

 さて、羽衣の松から水族館への帰り道ですが、今度は富士山に向って歩くことになりますから、天気が良ければあちこちで富士山が楽しめます。空気が澄みはじめる秋から冬の時期ですと、本当に美しい富士山を見ることができますので、海岸へ出て砂浜や波を入れたり、松と砂浜を組み合わせたりしながら、ぜひあなただけの三保の松原や富士山をカメラに収めて下さい。

 一度に水族館とハイキングの両方を楽しむ欲張りなプランでしたが、お時間にゆとりがある場合にはぜひお試し下さい。

 残念ながら雨が降っている場合や、ハイキングはちょっと苦手・・・ という場合でも、先に水族館で楽しく時間を使ってから羽衣の松へ回れば、道路の混雑もだいぶ緩和されていると思います。更に、当館から羽衣の松へ向う場合には信号を左折になりますから、右折待ちの対向車を尻目に優先して交差点を曲がることができます。

最初に三保の松原。次は?

 三保の松原や羽衣の松は、通常の観光パターンで見ると何時間も見物するところではありませんから意外と駐車場の回転は早く、クルマを停める事さえできればスムーズに美しい景観を楽しむことができます。最初に羽衣の松を見てから駐車場まで戻り、そのまま松並木にはさまれた参道「神の道」を歩いて、御穂神社へお参りすることもできます。

 国道150号線から県道へ入り、「神の道」あたりまでスムーズに進んでこれた場合、道路が混み始めていてもそれほど待たずに駐車場へクルマを入れることができるかも知れません。そこから浜へ向って羽衣の松を見に行くのですが、普通の見方をしていると比較的早く駐車場に戻って来ることになると思います。つまり、道路の混雑もなく初めに三保の松原に到着された場合には、どちらかというと、羽衣の松や御穂神社を見て記念写真を撮っているだけだと時間が余ってしまうということにもなります。

 羽衣の松や駐車場のまわりにはお土産屋さんなどもありますので、「静岡おでん」や「ご当地サイダー」などを試してみるのも楽しいと思いますが、それでも時間が余るかも知れません。

海岸を散策

 そこでお薦めアクティビティです。三保の松原近くの海岸には、冬になると水温や風向きの影響で、駿河湾にすむ深海生物が波打ち際に打ち上っていることがあります。こんなラッキーなハプニングに出会う可能性がありますから、冬の朝早い時間に到着された場合には、海岸の散策(ビーチコーミング)がお薦めです。晴れていれば冷えた空気も心地ちよく、きっと雪をまとった富士山もきれいに見えるでしょうし、駐車場に戻ってきてからの「静岡おでん」も美味しいと思います。

 ちなみに、なぜ朝なのかというと、打ち上がる時間帯が深夜から夜明け頃までに集中していることと、昼頃までには鳥たちによって食べ散らかされていたり、釣り人、または私たちによって持ち去られていることが多いからです\(^o^)/  持ち去ったのが私たちだった場合、多分、展示や体験学習の教材として、何等かの形で皆さんにもご覧いただけることになると思います。

足を延ばせば水族館

 それ以外の季節は? 上にも書きましたが、ここから水族館まではハイキング気分で歩いて行けますので、天気が良ければちょっと足を延ばして、のんびりと鎌ヶ崎や三保の灯台、そして水族館も見学していただけるとうれしいです。また天気が悪い時にも距離的にはこの駐車場から約3km、県道199号線で右折した交差点からは2.5kmほどですから、ちょっとクルマで移動していただき、雨やどりがてら水族館をお楽しみ下さい。

 クマノミたちが皆様のお越しをお待ち申し上げます。

 皆さんがご覧になった羽衣の松の先に広がる駿河湾からは、リュウグウノツカイやリュウグウノヒメなどファンタジックな名前の魚たちが採集されていますし、まだまだ見たことのない深海生物がたくさん隠れているはずです。駿河湾で採集された珍しい生物たちは水族館で標本として保存され、その一部は展示もされています。もし興味のある方は、まず一度ご覧になって下さい。そして、目の前に広がる海の中でひっそりと暮らしている生物たちをぜひ覚えて帰って下さい。


カクレクマノミ[近辺案内:三保の松原、羽衣の松、抜け道、駐車場]
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Copyright (c) Social Education Center TOKAI University All rights reserved. 最終更新日:2014年04月03日